自分に必要な防災セットが1分でみつかる「pasobo(パソボ)」の提供を開始しました

2023年3月1日(水)- 株式会社KOKUA(所在地:東京都渋谷区/代表 泉勇作 疋田裕二)は、自分に必要な防災グッズが1分でみつかるパーソナル防災サービス「pasobo(パソボ)」の提供を3月1日より開始しました。

パーソナル防災サービスpasobo(パソボ)とは

    パーソナル防災サービス“pasobo(パソボ)はWEB上で、家族構成や立地、建物の耐震基準・階数、個人の災害に関する価値観などのいくつかの質問に回答するだけで、自分に必要な防災対策が1分でみつかるサービスです。サイト上に入力された情報をもとに、個人の世帯環境における災害リスクや、全国のハザードマップから見た立地リスクを分析し、最適な防災グッズを提案します。
    年齢、性別、障がい、住んでいる地域、家族構成、ライフスタイル、価値観などの「違い」をありのままに受け入れたぴったりなあなただけの防災対策を実現できる社会を実現します。
     

     

     



    サービスの特徴
    1.被災者や専門家などの意見をもとにしたサービス設計

    サイト内で提案する防災グッズやアルゴリズムの設計は、自分たち自身の被災地での支援経験はもちろん、実際に被災された数多くの方のお声や、災害ボランティア経験者、防災や災害の専門家からの意見を反映してサービスを設計しています。
    災害時、自分が被災する立場になって、初めて何が必要なのか気づくケースは少なくありません。
    pasoboでは、被災してから、「これを準備しておけばよかった」といった事態を防ぐために、被災経験者や専門家などの知見をもとに、災害時に本当に必要な情報やモノを提案するサービスです。

    2.パーソナル防災診断機能
    家族構成、住んでいる立地・建物、個人ごとの価値観など、本当に必要な防災対策は本来個人ごとに異なります。そのため、自分の環境ではどのような災害リスクがあり、どのような対策が必要かがわからず、防災対策に取り組めないという問題があります。実際に東日本大震災では、亡くなった人の6割以上が60歳以上の高齢者であり、障害のある人の死亡率は、住民全体の2倍だったことが分かっています。
    pasoboでは、WEBサイト上で家族構成や住んでいる立地や建物の状況、個人の価値観などの質問に答えるだけで、簡単にリスク診断が実施でき、 自分が対策すべき防災対策を無料で知ることができます。リスク診断は、pasoboが全国のハザードマップ情報や防災科学技術研究所から提供されるデータをもとに算出しております。一人ひとりにパーソナル化することで、本来は異なる防災対策を、誰にとってもわかりやすく提供することができます。

    3.自分に最適化された防災グッズのレコメンドおよびEC機能
    pasoboでは診断内容をもとに、個人ごとに必要な具体的な防災グッズを最適化し、サイト上で購入することができます。
    多くの方は自分にあった防災対策がわからず、防災グッズがたくさん揃っている防災セットを購入します。しかし、防災セットの多くが網羅的な災害に対処するために設計されており、自分には不必要なものや、本当は必要なものが揃っていないなどのケースが発生していまいます。
    東日本大震災では、乳児を育てる多くの方が、「おやつ」や「粉ミルク」などの育児用品が不足し確保に困りました。また、避難所では高齢者を中心に「椅子」がなくて困りました。
    pasoboは、そんな防災対策におけるズレをなくし、誰もが必要な対策を必要な分だけ対策し、本当に災害時でも役に立つ防災対策を提供します。
     

    開発背景

      近年、日本では自然災害による被害が増加傾向にあります。民間のアンケート調査によると、具体的な防災対策ができている方は約5割で、約半数近くの方が何も対策できていない状況です。防災対策ができていない理由として、「具体的にどのような対策を始めていいかわからない。」「対策のための準備が面倒」などの理由があげられます。

      (2022年8月「防災に関する意識調査」セコム株式会社より) 

       当社は、東日本大震災をはじめとした全国各地の被災地ボランティアを10年以上続けているメンバーで運営しています。現地の被災者から聞いた「まさか自分が被災するなんて」という声を聞いてきた経験から、多くの方に防災対策のきっかけを提供するために事業を行っています。 

      (2022年9月台風15号の被害にあった静岡市葵区でのボランティアの様子 左:代表 泉 勇作)

      今回、提供を開始する「自分に必要な防災グッズが1分でみつかるパーソナル防災サービス“pasobo(パソボ)”」は、実際に被災地ボランティアを続ける中で、現地の方から被災時に本当に必要だったものや災害時に課題となることを聞いてきた経験から開発するに至りました。被災地ボランティアで出会った方以外にも、被災者50人以上の方から、被災したときに困ったことや必要だったものなどをお伺いし、本当に必要な防災対策を提案できるサービスの開発を行っています。
      また2023年1月17日より「誰ひとり取り残さない防災」プロジェクトを開始し、まだ防災の対策ができていない方や、災害発生時に特に支援が必要になりやすい方などから意見をいただきサービスの改善を行うことで、どんな方でも簡単に、自分に必要な防災対策が実現できる社会を目指しています。

      (2023年2月 サービス改善のためのユーザーへのヒアリングイベント)


       

       会社概要

        私たちKOKUAは「人々が自然と防災に取り組める社会」を目指して活動している防災ベンチャーです。東日本大震災での被災地で出会い、以降全国各地の被災地支援を続けているメンバーで構成されています。現在は防災のきっかけを負荷なく提供するために、防災とギフトを掛け合わせた「いのちをまもる防災カタログギフト"LIFEGIFT”(ライフギフト)」を展開しています。


        代表取締役社長の泉 勇作は、神戸市出身で幼少期に被災。大学の入学年度に東日本大震災がおこり、学生時代から社会人となった現在まで約10年近く、東日本大震災をはじめとして様々な被災地でのボランティア活動を経験。
        現地で活動を続ける中で、多くの被災された方から「まさか自分が被災するなんて」という声を聞いてきた経験から、災害への備えを普段から進めるために、当時勤めていた会社を退職し独立。

        2020年7月にはLIFEGIFTの製品化に向けてクラウドファンディングを実施し、わずか24時間で150万円の目標を達成。プロジェクト終了時には約280名、360万円の資金調達を実現。2020年9月には、東日本大地震の被災地ボランティア出会った仲間とともに株式会社KOKUAを設立。災害で苦しむ人を一人でも減らすため、「人々が自然と防災に取り組める社会」を目指して、現在はLIFEGIFT事業を中心に事業を展開。これまで仙台で開催される「世界防災フォーラム」への登壇や、ヤフー株式会社が主催する「おくる防災」への参画、内閣官房「国土強靭化 民間の取組事例集」への掲載など、様々な活動を実施。

        ブログに戻る